2016年ノーベル生理医学賞候補に京都大の本庶佑教授が上がる!どんな研究?
今年も残すところあと3ヶ月。
この時期になると話題になるのが、日本人がノーベル賞受賞するのか?
と気になりだします。
今年は、可能性があります。
ノーベル生理医学賞で日本人が候補としてがあがりました。
京都大の本庶佑教授です。
本庶佑教授の事やどんな研究をしているのか調べてみました。
本庶佑教授ってどんな人?
本庶 佑(ほんじょ たすく)
1966年に京都大学医学部医学科を卒業し、
同大付属病院にてインターンとして勤務しています。
その後、京都大の大学院に先行し、1975年に医学博士号を取得。
1974年には、東大医学部で助手を努めています。
その間に、カーネギー研究所の発生学部門の客員研究員や
アメリカ国立衛生研究所傘下の国立小児保健発達研究所で
分子遺伝研究室の客員研究員を兼任している。
その後は、大阪大学や京都大学、弘前大学の教授職に付き、
1995年からは京都大学大学院の医学研究科教授が本務となっています。
その他、大学外の公的活動にも尽力されています。
業績としては、2000年に文化功労者、2005年には日本学士院会員に選任されています。
どのようにしてノーベル賞候補と言われるの?
それは、トムソン・ロイター引用栄誉賞に選ばれたかどうかできまります。
この賞は、トムソン・ロイター社のデータベースを使用して論文・引用分析において、
ノーベル賞クラスと目される研究者を発表することなのです。
選考基準は、過去20年以上にわたる学術論文の被引用数に基き、
各分野の上位0.1%にランクする研究者の中から選ばれています。
本賞は引用分析から「近い将来ノーベル賞を受賞する可能性の高い研究者」
を発表することを目的としています。
2016年ノーベル生理医学賞候補の内容は?
「プログラム細胞死1( PD-1)およびその経路の解明により、がん免疫療法の発展に貢献」
です。
これは、日本生まれの抗がん剤に使用されています。
2014年に小野薬品工業がニボルマブ(商品名:オプジーボ®点滴静注)
として誕生しています。
この発見は、1990年代はじめに本庶研究室の大学院生だった
石田靖雅さん(今は奈良先端科学技術大学院大学准教授)が、
免疫細胞があらかじめプログラムされた細胞死(アポトーシス)を起こす分子の探索を進めていた。
92年に最初に見つかった分子がPD-1(Programmed cell death-1)と命名されました。
マウスを使ってわかったことが、PD-1は免疫のブレーキ役で、
免疫応答を抑制する働きを持つことがわかりました。
2000年には、PD-1に特異的に結合する物質として、PD-L1とPD-L2が相次いで発見されました。
がん細胞表面にPD-L1が存在し、免疫細胞のPD-1受容体と結合した場合、
免疫細胞の反応が抑制されてがん細胞を攻撃する力を失ってしまいます。
抗PD-1抗体によってこの結合を阻害すればブレーキが外れ、
免疫細胞は再びがんを攻撃する可能性があります。このことを2002年に論文を発表しました。
ノーベル生理医学賞受賞者発表は?
日本時間で2016年10月3日 18:30〜です。
ノーベル生理医学賞のメダルはこれになります。
メダルの絵は、賞によってかわります。
表は、アルフレッド・ノーベルさんがの肖像です。
物理学賞、化学賞、生理医学賞は同じです。
裏は、各賞によって違います。生理医学賞は、
右側の病気の少女ののどの渇きを癒やすために、
左側の「医学の神」が岩間から流れる水を器に汲んでいる様子が刻印されています。
今年はノーベル化学賞でも受賞の可能性があります。
別記事で詳しく説明していますのでよろしければ御覧ください。
関連記事:2016年ノーベル化学賞日本人候補に崇城大前田とがんセンター松村が!内容は?
まとめ
もう少しでノーベル生理医学賞の発表です。
日本製の抗がん剤が受賞するが、待ちどうしです。
受賞することを楽しみにしています!
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